刺激等価性

刺激等価性

「犬」という文字は、声に出して読んでみてください。そうです。「inu」(音声)です。
「犬」という文字を見ると、何を思い浮かべますか。そうです。4本足でワンワンと吠えるアイツです。
今、あなたは「犬」(文字)を見ただけで、「inu」(音声)と読め、「四本足のワンワン吠えるアイツ」を思い浮かべることができました。さらに、あなたはきっと「inu」と聞けば、「犬」と書けるでしょうし、「四本足のワンワン吠えるアイツ」を思い浮かべることができるでしょう。
これは、「犬」という文字と「inu」という音声と「四本足のワンワン吠えるアイツ」が、同じであることを知っているからです(図)。だから、「犬」という文字を見ただけで、「inu」と読め、「四本足のワンワン吠えるアイツ」を思い浮かべることができるわけです。
つまり、刺激等価性とは、それぞれの刺激(上記の例でいえば、「犬」という文字と「inu」という音声と「四本足のワンワン吠えるアイツ」にあたります)が、同じだ(等価)ということが分かることです。
例えば、「犬」という字を「inu」と読め、「inu」と聞けば「犬」と書けても、「四本足のワンワン吠えるアイツ」を思い浮かべることができなかったら、文字が分かるとは言えませんね。その場合には、「四本足のワンワン吠えるアイツ」が「犬」と「inu」と同じであることを教えていく必要があるわけです。

刺激等価性

動画の説明

たし算ひき算が分かるということは、計算ができるだけでなく、「数式」(2+1)と「言葉」(積み木が2こあります。それから1こふえます)と「具体物操作」(実際に、積み木が2こ入ったお皿に、積み木を1こ加える)が同じであることを知っている必要があります。動画は、それを指導している様子です。

たくゆき